椎間板ヘルニアとは?

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椎間板ヘルニアの初期症状

まずは腰痛

椎間板ヘルニアの初期症状には、まず腰痛があります。椎間板は頚椎から腰椎までの椎骨と椎骨の間にに挟まれているため、椎間板ヘルニア自体は頚から腰まで起きる可能性はあるのですが、最も多く見られるのは腰の部分となります。腰痛だけで脚のしびれや痛みがないというケースもあれば、その反対に脚のしびれや痛みだけで腰痛の痛みがないというケースもあります。

腰の動きへの影響

椎間板ヘルニアとなりますと、腰の動きへの影響が出てきます。前かがみになったり、礼をするといった行為がしづらくなってきます。症状が悪化していきますと、前かがみになることもできなくなりますし、背中を反らせるといったこともできなくなってしまいます。

脚への影響

椎間板ヘルニアでは腰の痛みといったものの他に、片側の脚のしびれや痛みといった症状が起こります。ヘルニアの位置が腰椎の部分なのかで、痛みの出る箇所が異なります。
ヘルニアそのものが大きかったり、複数の箇所でヘルニアが発症している場合には、両足にしびれや痛みが起こることもあります。

そして症状が悪化していくことで、歩くための力や足首を曲げたりすることが難しくなっていきます。太ももやふくらはぎの筋肉が落ちていき、やせ細るようにもなります。

排尿や排便への影響

椎間板ヘルニアが起こる場所によって、排尿をする時や排便をする時に、普段よりも出にくくなってしまうということもあります。それが悪化していきますと、排尿障害や排便障害といったことにもつながります。この状態になってしまいますと、外科手術を施す必要が出てきます。

ぎっくり腰との違い

重いものを持ち上げた時や、姿勢を急に変えた時や、中腰の姿勢で洗顔などをしている時に、いきなり襲われるのがぎっくり腰です。これらの動きは、日常的に当たり前のように行われているものなのですが、椎間板にとっては、決して自然な動きではなく、むしろ過度の力が加わってしまうため、知らず知らずのうちに悪い影響を与えているのです。

ぎっくり腰は、腰椎捻挫と呼ばれている通り、腰の筋肉や靭帯や椎間板に対しての炎症のことをいいます。そのため、1週間ほど安静にしていれば基本的には改善していくことになります。

そして椎間板ヘルニアは、椎間板の中にある髄核が外側の繊維輪という軟骨から飛び出してしまうことで、起こる炎症です。腰の痛みから始まり、脚のしびれや痛みといった坐骨神経痛と呼ばれる症状へとつながっていくのは、先述した通りです。