椎間板ヘルニアにならないように

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姿勢を正す

正しい姿勢の目安

椎間板ヘルニアにならないために普段から心がけることといえば、やはり姿勢でしょう。正しい姿勢をとることで、骨盤の歪みを避けることになりますし、骨盤が歪むことで椎間板ヘルニアをはじめとする腰痛や、肩こり、内臓疾患などにつながるためです。

正しい姿勢かどうかを確かめる方法として、背骨の湾曲を確認するやり方があります。まずは壁や扉などに背中をつけた状態で立ってみましょう。背中と同時にかかとも壁につけます。そして背筋を伸ばします。
その時に、後頭部と肩甲骨の間とお尻の最も高い箇所が壁についていれば、極端な背骨の湾曲はありません。反対に、首や背中に力を加えないと壁につかなかったり、お尻よりも腰のほうが先に壁につくといった場合には、背骨の湾曲を疑ってみても良いかもしれません。

座り方を見直す

椅子に座る時には、できるだけ深めに腰掛けるようにして、背筋を伸ばすようにします。骨盤の上に上半身が乗っている感じを意識すると良いでしょう。背もたれのある椅子の場合には、腰や背中をきちんと背もたれにつけるようにします。

例えば浅めに腰掛けて身体を背もたれによりかかるような座り方ですと、身体が前かがみになりやすくなるため、腰への負担が高まります。内蔵も圧迫されてしまうことから、呼吸にも影響が出てしまい、頭がボンヤリしてしまう傾向があります。

そして、後ろに腰を反らせるような座り方も、腰椎の神経を圧迫してしまうので、あまりお薦めできません。足を組むことも骨盤や腰椎に影響が出てしまうため、できれば避けたほうが良さそうです。

寝るときの姿勢

人間の人生の時間のうち、およそ3分の1は睡眠に使われると言われています。30年生きてきた方であれば、およそ10年分ほど寝ているという計算です。そのため、寝るときの姿勢というのも椎間板ヘルニアの予防には欠かせません。

まず仰向けの場合ですが、膝を軽く曲げた状態で、背中を反らさないように意識するようにしますと、比較的腰への負担が少なくなります。クッションや座布団などを膝の下に挟むようにするのも良いかもしれません。 横向きの場合には、やはり膝を軽く曲げた状態で股関節も同時に曲げるようにしますと、腰への負担が軽減されるでしょう。猫や海老の姿をイメージすると良いかもしれないですね。

そしてなるべく避けておきたいのは、うつ伏せで寝ることです。どうしても腰が反りやすいので、負担が増してしまうためです。そして仰向けや横向きの場合には、膝をまっすぐ伸ばさないようにしてください。