椎間板ヘルニアにならないように

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椅子と布団の選び方

腰への負担が少ない椅子

椎間板ヘルニアの予防ということを考えた時に、正しい姿勢での座り方というのはとても大切です。深めに腰掛けて、背もたれにしっかりと背中をつけるようにするやり方です。頭の上から糸で引っ張られているようなイメージを持ちながら行うとやりやすいかもしれません。

そして座り方と同じくらいもしくは、それ以上に気を遣いたいことに、椅子の選び方があります。椅子のデザインという観点ではなく、腰への負担の少なさを意識した椅子の選び方となります。
背もたれが後ろに120度ほど傾いているもので、肘掛けがあるとなお良しでしょう。

椅子の高さにも注意

デスクワークなどで椅子に座る時間の長い方の場合、椅子の高さにも気を配りたいところです。椅子の高さの目安として、椅子に座った際に床に足の裏側がしっかりと着き、椅子の高さよりも膝の位置が高めになるものがベストと言えるでしょう。
カウンターバーの高い椅子が落ち着かないのは、そういうニュアンスもあるのかもしれませんね。当然腰椎にも影響します。

余談ですが、新幹線などの列車やバスや飛行機などに乗って長時間の移動をする場合には、どうしても同じ姿勢のまま過ごすことになりがちです。できれば腰の裏側にクッションを用意して当てるようにすると負担が軽減されるようです。クッションが手近にない場合には、柔らか目のバスタオルでも良いでしょう。

寝具の影響

朝目覚めた時に、腰の痛みを感じるようであれば、布団やマットレスを交換することを考えるようにしたいものです。

まず柔らかすぎる布団やマットレスは、寝転がった時点ではとても気持ちの良いものなのですが、実際には身体の重さで布団やマットレスに沈んでいくことから、腰が反り返った状態で寝ることになってしまい、腰への負担が大きくなるのです。

かといって、畳や床に直にせんべい布団とも呼ばれる薄めの布団を敷いて寝ますと、身体の重さによって腰やお尻を圧迫してしまいますので、血液の流れに良くない影響を与えることから、結果的に腰への負担は増してしまいます。

腰への負担の少ない布団

椎間板ヘルニアや腰痛を予防するための布団の選び方のポイントとして、まずは血液の流れに影響が出ない程度の柔らかさがあることと、腰やお尻のあたりをきちんと支えることのできる弾力性があることです。コイルスプリングを使用したマットレスのように、点で身体を支える構造となっているものが良いでしょう。

そして旅行先のホテルや旅館の場合には、バスタオルを利用して腰のあたりに当てるようにします。あまり高くなり過ぎないように注意しながら、使う枚数や折り曲げ方を調整すると良いでしょう。