椎間板ヘルニアにならないように

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コルセットと腰痛ベルトについて

治療目的ではありません

腰痛や椎間板ヘルニアが発症してしまった際に、コルセットや腰痛ベルトといったものを使うことがあります。このコルセットや腰痛ベルトを身に着けることで、弱ってしまった腹筋や背筋をサポートすることが目的です。

決してコルセットを着けたから治るといったものではありません。あくまでも痛みを感じる姿勢をできるだけ防ぐための対処法なのです。

着用のメリット

コルセットや腰痛ベルトを着けることで、副高圧力がアップされますので、姿勢の安定につながります。そのため、身体の外側と内側より補強してもらえるので、腰椎への負担が軽減されるのです。

背中側も固定されますので、後ろへの反り返りも防いでくれます。そして骨盤への圧力がかけられますので、仙腸関節が引き締まり、仙骨がグラグラしないようにしてくれるのです。

それから腰の部分をしっかりと包み込みますので、腰が冷えないという効果も期待できます。特に冬場にはありがたいかもしれませんね。

運送業など重たい荷物を持ったりする職業の方の中には、ぎっくり腰の予防のために仕事中に腰痛ベルトを巻いているような方もいるようです。看護師など立ち仕事の多い方にも使われています。

着用するタイミング

コルセットや腰痛ベルトを、椎間板ヘルニアなどの腰痛の予防のために使う場合、常に着けておくというよりは、これから荷物を運ぶといったようなことの前に着用するようにすると良いでしょう。腰に痛みを感じるようであれば、それよりも痛みが広がる前にコルセットを着用することで、症状が悪化するのを防ぐことができます。

依存しすぎない

コルセットや腰痛ベルトを使用することで、腰への負担を軽くしてくれるため、腰痛や椎間板ヘルニアなどの症状の改善へとつながるのですが、その一方で、あまりにも依存しすぎてしまいますと、腹筋や背筋の筋力の低下を招くことにもつながることから、反対に腰痛を引き起こす要因を自ら作ってしまう可能性があるのです。

ある程度痛みが緩和されてきましたら、筋肉をつけるためのトレーニングや、ウォーキング、股関節を中心としたストレッチなどを日々の生活に取り入れるようにして、コルセットや腰痛ベルトの必要ない身体へと少しずつ変えるようにしていくことが、再発を防ぐためにも大切です。

医療用と市販品

コルセットには、医療用のものと市販品のものに分かれます。医療用のコルセットには、手術後に使われる硬性コルセットと、一般的な腰痛の場合に使われる軟性コルセットがあります。
市販品には、コイルを使用したハードタイプと、立ち仕事の方のためのソフトタイプがあります。