椎間板ヘルニアとは?

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腰痛の種類

ぎっくり腰

腰痛の中で代表的なものは椎間板ヘルニアですが、その他にも腰痛には種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。

まずは、ぎっくり腰と呼ばれる急性腰痛症です。ぎっくり腰が起こる要因として、椎間関節のズレがあります。ぎっくり腰が起こりやすいとされているのは、朝の起床の時や、急な動きの変化や、重たいものを持ち上げた時です。 特に、朝の起床時に関しましては、夜寝ている間に椎間板がおよそ1センチ伸びることから、椎間関節の動きが鈍くなってしまいます。そのため、急な動きをしないことがびっくり腰の予防への第一歩となります。腰椎を支える筋肉を鍛えることも大切です。
ぎっくり腰は大抵の場合、1週間ほど安静を続けることで緩和されていきます。

姿勢性腰痛症

長年の姿勢の影響で起こる腰痛であり、筋肉が緊張することで蓄積される疲労が原因とされています。

例えば、自動車の運転などの浅めに腰掛けた姿勢であったり、椅子や机が身体のサイズに合っていないことから起こります。その他には、柔らか目のソファーやベッドの日常的な使用であったり、長い時間中腰の姿勢を続けていることでも起こります。

日常的にハイヒールを履いていたり、流し台の高さも影響します。肥満や運動不足による筋力の低下も原因となります。基本的には生活習慣を改善していくことで、緩和へとつながります。

腰椎椎間板症

大抵の場合、前かがみになった時に痛みを感じることの多い腰痛です。特に高齢者や肉体労働の仕事に従事している方に多いとされています。ヘルニアとは異なり、椎間板の軟骨(隋核)が飛び出している訳ではないのですが、悪化しますと椎間板ヘルニアへとつながるケースもあります。

椎間板に含まれる水分は、20歳をピークにして低下していきます。早い方の場合は10代の後半から椎間板の水分が減少していくため、重力や衝撃に対するクッションの役割が少しずつ果たしづらくなっていくことで、椎間板そのものに影響が出てくるのです。

腹筋や背筋の筋力が弱まってしまうため、椎間板にかかる衝撃を分散させることが難しくなってしまい、部分的に集中してしまうことで症状が起こります。
そして股関節の柔軟性が不足していることで、脚を動かすごとに骨盤の動き過ぎてしまうことから起こることもあります。
それから猫背の姿勢が多かったり、中腰での作業が多い場合にも発症しやすいとも言われています。

姿勢を正すようにしたり、股関節周りのストレッチを行いながら、腹筋などの体幹を鍛えることで椎間板への負担を減らすことで予防へとつながります。